by オルケスタ・デラックス
in 三根小・体育館
あびの実ニュースにも書いた例会報告。
ここでは、このニュースの裏なんぞをちょっとご紹介。
*あびの実ニュース⇒あびの実会員むけの機関紙
年5回程度発行
第70回例会公演に、150名もの人たちが集まりました。
小さい子が多かったのは「うるさくしても大丈夫」
「体を動かす楽しいコンサート」
といった事前の宣伝効果でしょうか。
この数年、例会に参加する会員数は110名ほど。
それが何と150名!ですよ。
今回がいかに盛況だったか、おわかりかしらん。
それなりに、ちったぁー努力したのです。
まず、4月始めに学校や保育園に、
「あびの実」入会案内を配りました。
公演ビラ、ポスターを処々方々に張り巡らし、
そうそう、この子育て応援ブログでもご案内したでしょ。
これ、おおきかったなー。
ノリの良いラテン音楽で登場した4人の若者。
手にした楽器の紹介もそこそこに、
手拍子・足拍子のパフォーマンスを披露。
会場のみんなもちょっと挑戦。
手の先で打ったり、
手のひらでたたいたり、
手拍子もいろいろあるんだ、
体の上も下も音を出せるんだ、
ついでに足踏みも・・・。
黒いターバンを頭に巻いていた人がリーダーの坪根くん。
彼はオルケスタ・デラックスの創始者の一人。
この「究極の参加型コンサート」
(それにしても変わった名前のコンサートですよね)は
子供たちに音楽の楽しさを体感してもらいたいと、
学校公演用に作ったものだそうな。
「スティールパン」という
タライのような楽器のスペシャリストは伊沢くん。
中学生の時にこの楽器と出会い、一生が決まった。
自由の森学園出身で、この学校の話がおもしろかった。
ベースを弾いていたのが藤巻くん。
「八丈の“藤巻財閥”の親戚?」と突っ込まれていた。
アコーディオンは佐々木憲くん。
これまた、「八丈に同姓同名がいっぱいいる」と、
ど−でもいいことで感心されていた。
調子が出てきたところで、
「コンガ・ボンゴ・トーキングドラムをたたきたい」ちびっ子3人が
前に出る。
その3つのリズムに会場も合わせる。
「やってみたい人ー?」とふって、
子供たちの反応が返ってくるまでの時間は、
結構スリリングらしい。
誰も手を挙げてくれなかったらどうしよう、とか。
でもさいわい、八丈の子供たちは元気よく手を挙げた。
「こういう場合、子供しか選ばれないのがくやしー」
と思った人、絶対いたよね。
あのコンガだかボンゴだかの太鼓は、
ちょっとかっこよく叩いてみたいもんなんだ。
さあ、次が難しいぞ。
緩くしたり,速くしたり、強くしたり,小さくしたり、
手拍子・足拍子で「水ものがたり」を作っていく。
小さな流れが,雨、風、雷に出会い、
ジャングルをたどってやがて海へ・・・。
これだけやるとずいぶん疲れる、
でも子供たちは元気だ。
たくさんの楽器が登場した。
たくさんの物がカエルや風や雷に変わった。
なんでも音楽を作れるんだね。
この「水ものがたり」は彼らの最大の労作だ。
八丈に来る前にも半徹夜でリハに励んだそうで、
公演後のご苦労様会では、
若さに似合わず結構お疲れのご様子。
でも、公演中はそんなそぶりは微塵も見せなかった。
アンコール曲,ラ・バンバもみんなで“演奏”。
最後までうまくリズムに乗れたかなー?
オルケスタのお兄さんたちにきいてみました。
「サイコーに気持ちよかった」・・・お兄さんたちの感想です。
全員の体で奏でるリズムが一つになり、
音楽のうねりを感じたのだそうです。
やったね!!八丈島の子供たち!!
私たちは必死になってリズムをとっていたが、
真ん前の真ん中で音頭をとっていた彼らは
私らのリズムに浸っていた。
あの位置で聴くと
リズムが一つに調和していくのがわかるらしい。
全体を3カ所に分け、3つのリズムを作ったが、
他のリズムに引っ張られずに
自分のリズムをきざむのは、なかなかに難しい。
私は最初の一番単純なリズムだったので、
助かった。
劇団との打ち上げの時は
自己紹介を兼ねて感想などを言う。
還暦をすぎた運営委員としては、
「ずうーっと参加型のコンサート」は体力的にはちょっときびしい。
だから、というわけでもないが、
ノリの良い彼らのラテンミュージックを1曲聴きたかった。
でも、これは「究極の」「参加型」コンサート。
子供たちに音楽の楽しさを
体を通して感じてもらうために、
あえて独自演奏はやらないのだそうだ。クシュン
音楽は、うれしい時、悲しい時、寂しい時、
私たちに寄り添う。
打楽器はリズムをきざむ最初の楽器だっただろう。
手拍子・足拍子はさらに原初の楽器だ。
体でリズムをとり、体でリズムを覚えれば、
音楽は自分そのものになる。
公演後も、
いつまでも楽器とオルケスタのお兄さんたちの周りを
離れられないちびっ子が何人かいた。
オルケスタの術にはまったな。
そういえば、お兄さんたちは八丈太鼓に興味しんしんだった。
叩かせてあげたかった。
最後に、最後のエピソードを。
公演の次の日はあいにくの天気で、全便欠航し、
オルケスタの面々は帰れなかった。
その日は、ゆっくり温泉につかり、
疲れをいやし、
次の日の1便で帰島。
スケジュールに穴をあけずにすんだ。
予定通りに来て、予定通りに帰れるか、
島の例会は、最後まで気を抜けない。
次回例会は、
うら若い女性2人の津軽三味線「あんみ通」。
10月3日(日)の予定。
お見逃し無く。